2022/10/27
小学生の算数「ちゃんと考えなさい!」と叱る前に。考える方法を教えてあげたらいいんだよ、て話。
「難しい問題を見るとワクワクする~。」という長男を見て、種が違うんじゃ?とつい思ってしまう、算数・数学はパターン(暗記)で乗り越えた、どんぐり子育てサポーターのサイトーさん。です。
さてさて、計算バッチリ、音読スラスラ、漢字テストは満点!なのに、算数の文章問題になるとサッパリわからない。
お勉強のなかでも、応用と言われる算数の文章問題でつまずく小学生のお子さんが多いようです。
(*アイキャッチの「教えてあげたって!」は名古屋弁で教えてあげて!の意味。他に「教えてあげやー!」もあります。どうでもいいことなんだけど。)
「考える」を考える
さぁ、今回も添削担当のパンダくんと、どんぐりビギナーのわかばママと一緒に進めていきますよ。
「考える」とは視覚イメージを動かすということ
さて、あなたもできましたか?
そして、なぜこれが考えるということなのでしょう?
りんごとお魚のりんこちゃんをイメージしたところまでは
「見える」=「わかる」
次に、「お魚のりんこちゃんが、りんごを食べているところ」という問いに対して、どうすればこの問題が解決できるか?と、視覚イメージを動かしたり、変形しました。
つまり、工夫したってことです。
わかばママの視覚イメージとぴったり同じ人もいれば、全く違う視覚イメージだった人もいると思います。何通りもの答えがあるわけです
これを算数の文章問題で考えてみます。
答えが何通りもあっては採点する人が大変なので、
- 数字
- 単位
- あわせて、それぞれ・・・などの表現
といった問題中のヒントで条件を付けて答えが一つになるようにしているんですね。
ね?「考える」って簡単でしょ?
文章問題は絵にしよう
この「わかる」「考える」というのは誰もが持っている、「イメージする力」です。言葉では考えていません。
だから、算数の文章問題を前にして、
「何度も読みなさい!」
「キチンと考えなさい!」
と言ってもムダ。
「わからない」という子どもはイメージが曖昧なことが多いので、キチンと文章を理解できているか?というのを確かめるために、
「絵にしてごらん」
と、声をかけてあげましょう。
また、頭の中にイメージを保持したままでいることは、実はものすごくエネルギーがいることなんです。
例えば、1か月前の天気から食事、誰と何をしたか?なんて覚え続けていられないでしょ?
だから、頭の中の視覚イメージを絵にして「見える化」して、脳は考えることだけに集中できる状態にしてあげるんですね。
おわりに
実は大人もよくわかっていない、「考える」の正体をお伝えしました。
考える=イメージの移動・変形
でしたね。
こちらの記事「なんでわかんないの?」子育てストレスにさよなら。「わかる」を知って楽ちん子育て!中の「りんごとりんこちゃんのお話」と今回のものは小学生でも理解できる内容です。
2018年1月現在無料配布中の『最初に選びたい学習方法上・下』には、この「わかる」「考える」を含むどんぐり理論の基本がお子さんにもわかりやすく書かれています。
ぜひこの機会に入手してくださいね。
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算数の文章問題に取り掛かる前に、このお話しをしてあげると、具体的にどうすればいいのか?がお子さんにも伝わると思います。
次回はこの「わかる」「考える」を前提として、小学校の教科書レベルの算数文章問題を使って、実際の声かけや気を付けたいポイントをお伝えします。
(参考:読める→分かる→考える)