2022/10/27
その疑問に答えます。ゲーム・テレビ・読書・習い事・宿題制限・・・どんぐり式って極端な子育て・教育法じゃないんですか?
ども。どんぐり子育てサポーターのサイトーさん。(@n_room_saito)です。
どんぐり式で子育てをして、どんぐりって効果的〜🎵と思っているから、機会があればちょろっとお話しすることもあるんです。
その時に大抵返ってくる反応が
「そこまで制限しなくても、程度問題じゃないの?」
「制限ばかりの子育てで息が詰まりそう!」
「12歳で思考が完成する?それ以降は手遅れ?不安商法じゃないの??」
・・・・・
そうかー、そうだよねー。
私もそう思ってたからね。
今日は「どんぐり子育てってちょっと極端じゃない?」の疑問にお答えします。
今日のお答え。全く極端じゃないよん。
いや、ホント。
我が子がやってる事を大人バージョンで負荷かけて自分で体験したらわかるよ。
全く極端じゃありませーん。
体験してみてほしい
大人バージョンで負荷をかけて、っていうのはどういうことか?
子どもが体験している様々なことをそのまま大人がやっても、全く意味がありません。
子どもは敏感だとか感受性が強いと言われますよね?私たち大人の何倍もの影響を周りから受けています。
どんぐりでは12歳で思考は完成する、という理論から(思考の臨界期)12歳を大人と同様の負荷、つまり
12歳→1倍、11歳→2倍・・・1歳→12倍
として、子どもが体験している世界を大人が擬似体験することをオススメしています。
体験期間は1ヶ月ぐらいね。
え?そんな暇はない?
子どもも一日中学校で椅子に座って、授業を聞いて、先生やクラスメートにもまれて帰ってきてるんですよ。
自分は体験せずに子どもにはさせるんですか??
人間は考える力がなければ生き抜くことはできません。
子どもにさせている様々なことが、考える力をつけるための頭の栄養となっているのか?
食事や環境に気を遣うのと同様に慎重に見極めてほしいのです。
子どもへのそれぞれの影響はどんぐり倶楽部で語り尽くされています。以下に重要なリンク・どんぐり倶楽部からの引用分を掲載しておきます。
(今更我が家の体験記もなぁ・・・という気もしないでもないですが、いつか記事にしたいと思います。)
テレビ・ゲーム・読書の影響
参考リンク
長男は「本の虫」でした。
友達が遊びに誘ってくれたのに外で本を読みふけっている姿や、ストレスがあるとそれを活字で埋めるように本を傍らに山積みにしてむさぼり読んでいる姿も違和感があったんだけど、読書はいい、と根拠もなく思ってました。
テレビやゲームはやりすぎなければいいだろう、と思ってました。
お勉強なら(我が家の場合は英語ソフト)ちょっとぐらいいいだろう、と思ってました。
大間違いでした・・・
目にしたものを善悪の判断抜きに「アリ」と全てインプットされてしまう恐ろしさを知りませんでした。
どんどん単純思考が強化されていくのを見て「どうしてだろう?」と思っていました。
我が家にはゲーム類(コンピューター・携帯ゲーム等)はありません。
テレビに関しては、幼児の弟のために中学生のお兄ちゃんには見る時間帯について、早朝や弟が出かけている時などにしてもらっています。
2007.01/26:最近のメモの一部より-5
●バイオフィードバックとマッチングによって人は満足感を伴った安定を得ることが出来 る。ところ が、感覚を伴わない情報だけでは不満足な状態となり、不安定となる。すると、必然的に本物を<見たい><したい><感じたい>となる。不安定な自 分を安定 させるための自然現象である。ところが、その不安定にしている情報が残酷な物である場合にはどうなるだろうか?その人は自分を安定させる為に、そ の情報と して持っている残酷なことをバイオフィードバックとマッチングで安定させようとする。幼少時の満足回路、幼児・児童期のバイオフィードバックと マッチング による学習、12才までの<情緒-感情-思考-判断>教育が重要な理由である。
●「ボタン1発で敵を倒せる」と脳が判断してしまう。理屈では違うと分かっていても基本回路作成時期に作られてしまった反射は無意識に判断を下 す。だか ら、危険なのだ。12才を過ぎてからテレビゲームを楽しむことと幼児・児童期にテレビゲームをすることで楽しみと引き替えに恐ろしい基本回路が出 来てしま うこととは、やっている事は同じでも影響が全く違う。<し過ぎなければ:適度に>は通じない。幼児・児童期に適度にアルコールを飲ませる人はいな い。まし てや、モルヒネを適度に投与するなんて考えられない。
●分かっても感じなければどうなる?→殺人はいけないけど殺しても何とも思わない(感じる回路を消滅させられている)→勘違い教育が育てる子供で ある
感味力→深い理解
思考力→巧みな思考
判断力→人間らしい判断:言動の判断基準日々雑感より一部引用
【2009.06/26】…メモ途中
●毎日繰り返される残虐なシーン。漫画、雑誌、ドラマ、ニュース、、、子供には説明の言葉や文字は残らず、そのシーン(視覚イメージ)だけが切り 離されて 蓄積する。視覚イメージが行動のトリガーになることを考えると、遊びや調べ物学習と言う名の恐ろしい教育をしている場合も多々ある。TVドラマの 放映時間 帯や映画の年齢制限、ゲームの販売状況などを考えても、これらの配慮は一切感じられない。日々雑感より一部引用
【2009.07/02】…memo
●幼児・児童期にはテレビゲームが危険な理由の補足
深い体験(感じ味わった体験)が十分にあれば、テレビゲームも、多少は、小説のように追体験という再現イメージを楽しむことが可能だろう。 しかし、肝心 の深い体験がない幼児・児童期の場合は、貧弱な体験の強化になるか、仮想体験が基本回路になるという致命傷を与えることになる。十分な本当の 体験がない場 合の、仮想体験とは不自然な異常体験である。それが自分自身で作り出した絵空事ならば害はない(元々持っていた原形イメージのアレンジだか ら)のだが、与 えられたモノ(視覚イメージ)の場合には、その作られた不自然なモノを自分の「お手本」や「判断基準」ともなり得る、基本回路として取り込ん でしまう可能 性がある。これほど危険なことを「みんなやってるから」「すこしくらい」「ご時世だから」「仲間はずれにされるから」「時間つぶしにいいか ら」「学習ゲー ムだから」なんて理由で、見過ごすことは…<教育犯罪>だよ。
作っている方が娯楽と思っているし、内容が学習関係なら勉強と思っている。作っている方はいいだろうが、影響を受ける方はたまらない。で も、気づかない。…でもね、全責任は保護者にあるんだよ。
大人でもこのゲームにスピードが加わると、自分の視覚イメージの再現を味わう部分は抜け落ちるので本当の娯楽(人間としての娯楽)からは遠 ざかってい く。意識できない部分での快感を追うことになる危険が生まれる。ましてや、幼児・児童期には厳禁である。幼児・児童期の速読?…論外であ る。
<テレビゲーム>を「お粗末3点セット」の<宿題>と置き換えて、<娯楽>を<基礎基本>としても当てはまる。日々雑感より一部引用
この日々雑感では糸山先生の貴重なメモを私たちも読むことができます。
長いけれど腰を据えて読んで欲しいページ。
これらをまとめて読みやすくしてあるのが「思考の臨界期」。どんぐり倶楽部のオンラインショップで購入できます。
超おススメ。
てか、
必読!
ちなみにこんなところでも・・・仙台医療センター 「テレビ・ビデオ・ゲームの影響を考えよう」
習い事の影響
参考リンク
■「エネルギー量」と「習い事と宿題と思考力養成」(文責:どんぐり倶楽部)
習い事としてママたちの関心が高そうなものをリンク先にセレクトしてみました。
(・・・うちは親子英語を結構やってきちゃった系です(涙)どんぐり倶楽部には、二日で英語を学んじゃおう!「Donglish」なんてのもありますよ。)
習い事は基本、コピーすることですから。
私のまわりにも
- 同日にお稽古事を掛け持ち
- 週6日習い事
なんて子どもはザラにいます。
その姿はヨレヨレの疲れ切った勤め人か、すべてを切り捨てて無表情になってしまっている、恐ろしいほどに冷めた目をしているか・・・
習い事はお小遣いを出してでもやりたいか?隠れてでもやっているか??が始めてみる目安。
習い事は一旦始めると先生との関係(引き止められるなど。)や月謝が・・・とか大人の事情が足を引っ張ることが多々あります。
そんなあなたには、最初から「始めたら無理強いはしない!」、「月謝は寄付!」と割り切っちゃうことをオススメします(笑)
宿題の影響
参考リンク
これねー、学校の勉強は問題なかった長男については、「無駄だなー。」ぐらいにしか思っていませんでした。
今はハッキリ長男にとって宿題は
悪影響の方が強かった
と言えます。
宿題体験についてはまだお子さんが就学前の方は、金森先生のこちらの資料がオススメです。
ぜひ一日の家事が終わって子どもも寝た、ほっと一息つく時間にやってみてください。
低学年のお子さんはまだまだ手先のコントロールがうまくできません。体験は利き手と逆の手ですることをオススメします。
なんでもほどほどに・・・我が子の「適量」を本当に知ってますか?
制限の話しになると、決まって出るのがこういう考え。
我が子の適量を本当に知っていますか?
どんぐりではよく出る例えをご紹介しましょう。
健康にいいから、ほどほどにしておけば大丈夫、と
我が子にお酒を飲ませますか?
大人と同量の薬を飲ませますか??
あなた同様、子どもも持って生まれたエネルギー・刺激に対する消耗度など一人一人違います。そして、そのエネルギーは不滅じゃないんです。
子どもにとってストレスであることを続けていると、思考するために使われるはずだったエネルギーが違うほうへ回されてしまいます。
あなたの子ども時代の体験から「これぐらい平気だろう。」とか、「まわりの子もやっているし・・・」というのは通用しないんです。
もう一度聞きます。我が子の適量を本当にわかっていますか??
うちの子は二人ともエネルギーが少ないです。特に長男は私同様外からの刺激に敏感なので、エネルギー消耗度が高いです。
それに比べて次男は少ないエネルギーながらも上手く分配して生活しています。(これができない私にはとってもうらやましいー!)
テレビ?ゲーム?宿題?習い事??うちの子はそんなもん余裕しゃくしゃくでクリアできる別次元の余裕を持ってるわ、という方には必要ない話しですが、あなたのお子さんはどうですか?
制限ばかりの子育てで息が詰まる?
それは制限しまくってる、と思っている環境の方が実は親子とも楽なんだ、ってことを知らないだけ。
1週間、いや1日だけでいいからテレビなしゲームなし、なーんにも「させない」・命令しない、ただただ子どもの好きなことをする生活をしてみたらわかる。
我が子の
目の輝き
表情
言動
の変化を自分の目で確かめたら済むこと。
子どもが小さければ小さいほど、余分なことをやっていなければいないほど、その変化はすぐに現れます。半日とかね。
(ちなみに、うちは四年生の12月からスタートで一週間かかったけどね。)
「私がしんどすぎるわ!」
うん。そう思う。「孤育て」なんて言われる時代だもんね。
だから、5分でも自分の時間を取る努力をしてね。
たくさんの人にいっぱい頼っちゃう図太さを身につけてね。
ネットのつながりだけど、私はここでどんぐり子育てを応援しています。
⇒どんぐらー親の会facebookグループへ入会のメッセージを送る。
不安商法?12歳臨界期は事実なんだから仕方ない
参考リンク
「12歳過ぎちゃうと教育も子育ても何もかもダメなのかー!」
「諦めろっていうのかー!」
って怒るひとがいます。
そんなこと言ってませんよー。
もちろん、小さい頃から徹底的に反復する学習法を何年も毎日やらせ、大人からの命令でしか動くことを許されずに育った子(コピー人間・指示待ち人間)は、元々持っていた才能のほとんどを奪われてしまって「手遅れ」という状態になっていることもあります。
特に12歳間近だと時間切れになることも多いです。理論上はそういうことになります。
でも、百パーセント親や周りから自発的な行動を押さえ付けられて育っている子なんて、現実的にはいないと思います。
必ずしも親が子どもの存在を認めていなくとも、先生、他の家族、親戚、地域の人・・なにかしらに認められている(それは、人に限らず、モノでも動物でも植物でも。)っていう感覚がきっとどんな子どもにも育っている、それは、場合によってはとても薄いものかもしれないけれど、そして、子どもにもちゃんと意思がある。
だから、気付いた時が始め時、なんです。
私がごちゃごちゃ言うより、きれいにまとまっているここ読んでね。
⇒ブログ「言葉のむこう」より。どんぐり倶楽部はやがて消滅します
ここで怒る人は
「私のやってきたことが無駄だったわけ?」
「子どものために一生懸命やってきたのに、それを否定するの??」
と自分の感情と12歳臨界期という現実をごっちゃにしているだけ。
事実を観る。知らずにやっていたことは仕方ないこと。
それだけ。
私も最初は衝撃でしたよ。(プロフィール参照。)でも事実は事実。あとはこれからどうするか?だけ。
いつでも親の覚悟次第です。
低学年までにどんぐりを導入することをオススメしているのは、親が楽に軌道修正をすることができるから、というだけです。
おわりに
それでも「いや、やっぱり極端でしょ。」って言う人はいるでしょう。
批判は自分と目の前のお子さんの反応を見てからにしてね。
「自分ばかりに責任を押し付けられているようで苦しい。」
と思っている人へ。
しょーがないよ。親だもん。子どもを
人間らしい判断力を含む思考力を持った大人
へ育てることがあなたの親としての責任だから。
最初から立派な親業なんてできる人はいない。
子どもに教えられながら、親としての責任とか子どものお手本となる姿とか少しずつ作っていけばいい。
最初はしんどいかもしれないけど、思っていたほど辛く苦しい日々(笑)じゃないよ。
子どもの回復力ってすごいんだから。
あなたのどんぐり子育て応援します。