2022/10/27
子どもの算数苦手を克服させたいママへ。おうち算数のコツ。
我が子が○○が苦手・・・となると、
- ちょっとでも好きになるように
- できるようにさせて、得意だと思えるように
子ども以上に一生懸命になっちゃうママ。
「うちの子、1年生の算数で躓いてる!!」
と、お勉強のことになるとなおのこと。
お子さんが低学年なら「今のうちに後れを取り戻そう。」と、必死に日常生活に算数を取り入れる=おうち算数を頑張ってしまいがち。
そんなママに伝えたい、算数苦手克服のコツ、それは、
楽しく待つ
ということです。
ところで、そのおうち算数楽しいですか?
小学生までの算数って、日常生活と密着しているから、普段の生活に取り入れやすいですよね。
お買い物では、たす・ひく・かける・割る(四則計算)、消費税やセール(割合)・・・
お出かけをするなら、準備までの時間(時計)、目的地までの距離、かかる時間(早さ)・・・
なんとなーく日常生活はわかっているようでも、実はそのイメージが曖昧だった、わかっていなかった、ということはよくあります。
どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題、通称どんぐり問題は、問題文を読み、言葉から引き出されたイメージ(視覚イメージ)をノートに絵図として書き、絵を自分で動かして(工夫)問題を解いていくので、子どもが具体的にイメージできていないところがピンポイントでわかります。
「あぁ、『ずつ』がまだ曖昧なんだな。」
とか。
我が子のお勉強に不安を待つママはここで、『ずつ』の場面が来ないか~来ないか~と、獲物を狙う鷹のように?機会を常に伺っちゃったりします。
これは緊張しますよ~。(^-^;
親子共に。
楽しいかな?買い物で見かけた親子
遠足シーズンになると、近くのスーパーではママとおやつを買いに来る低学年のお子さんをよく見かけるようになります。
そこで繰り広げられているのは・・・
「で、全部でいくらなの?あといくら分買えると思う??」
と質問攻めにしているママと、お菓子を握りしめて立ち尽くしている子ども。
子どもにとって遠足って、年に1・2回の楽しみな行事。
決められた金額内でおやつを自由に買えるのって、とってもウキウキ・わくわくすることだと思うんです。
ママはママで、この機会を逃すまいっ(`・ω・´)と、足し算・引き算の暗算を練習させる。
最後は、
「もうっ!早く決めてよっ!!」
でお買い物終了のようでした・・・。
その隣で買い物をする私たち親子の場合
ちなみに我が家は、スマホの計算機能を使って、
「あといくら使えるかな??」
と聞かれたら答えるようにしていました。
あのお菓子にしようか、でもこれは中身が少ないけど高い・・・
なぁんて、ブツブツ一人で言いながら、30分以上かけてじっくり品定めして、ホクホクでお買い物終了。
普段のおやつは自分のお小遣いから出しているので、夢のような時間だったかもしれません。(笑)
ハレとケならハレ、お祭りのようなものでしょうか。
>>ストレスが結構ありそうです。
●ストレスは必ずあるんです。そして、必ず蓄積するんです。だからストレス発散を計画的に生活の中に入れておくんです。祭りがそうですね。
※ストレス発散は計画的にすると楽しい非日常ですが、放って置いて爆発すると異常事態になります。ストレス発散計画は大人の重要な役目です。
※大人自身にも必要なことですよ。~「どんぐり倶楽部」BBS過去ログ~1001-1100
そのスーパーは税抜き表示なので、最終的に消費税も計算しなくてはいけませんが、合計金額よりも多少高くなる、ということは体験的に理解しているようでした。
なるべく有効におやつ代を使いたい次男には、「だいたい250円ぐらいかな~。」という概算は通用しません。(^-^;私は石頭なので、細かい計算はスマホや計算機にお任せです。
計算が好きな人は文明の利器を使わなくても、工夫して計算することを楽しむのでしょうね。
便利な道具がなければ概算で、お子さんによっては当たって砕けろで、レジへ直行してお金が足りなくてお菓子を棚へ戻す!なんて経験もいいのかもしれません。
引き算ではなく、楽しさの足し算へ
ママが子どもに算数を身近に感じてもらい、曖昧なイメージを確かなものにするチャーンスッ!!と張り切ってしまう気持ち、わかります。
でもその焦りが、子どもにとって、
リラックスできるはずのおうちが正解を問われる学校のように
全部受け止めてもらえるはずの大好きなママがジャッジに
なってしまいます。
そうなると、子どもの元々持っている、
わからないけれど、知らないけれど、なんだろう?ワクワク!!
という『知りたい』『わかりたい』という才能もしぼんでしまいます。
できること、させることに集中するのではなく、言葉とイメージが深くつながるように生活そのものを味わう。
子どもにとって、身近な存在で大好きなママだからこそできることです。
そして、時期が来ればちゃんとその体験(視覚イメージ)と言葉がつながります。
そのトレーニングのためのどんぐり問題です。
絵が描けないから、答えがでないからママがガッカリするための文章問題集ではないんです。
●準備するとは、すべきことを見せてあげて、子供自身が覚悟をする時間を十分に与えるということです。用意をすれば準備が出来たと思うのは大人の勝手な理論(考え・思い違い)です。問題は心の準備です。心の準備:覚悟は何回も時間をかけなければ出来ませんし、自分のものにはなりません。親が出来ることは心の準備を出来る環境と時間を与え続けることです。多くの場合は「楽しく待つ」ことになります。
~「どんぐり倶楽部」BBS過去ログ~1301-1400
日常生活を楽しもう、味わおう。例えば時間
1年生から始まる時間の単元。苦手な低学年のお子さんがよくみられるところです。
「お風呂を出るまであと何分??」
と急かしてママが尋ねるよりも、
あったかいお湯に浸かって、ママといっぱいいろんなことをしゃべって、ゆったりしていたら、
「きゃ!のんびりしていたら、も~うこんな時間!30分も入っていたんだねぇ~。」
と、楽しくて時を忘れてしまった感覚を残してあげたい。
1年に一度、大晦日だけは夜中まで起きていてもいい日。でも、やっぱり睡魔に勝てなくて寝ちゃって・・・
「頑張って11時まで起きてたけど、寝ちゃった~!」
遅い時間は大人の時間と思っている子どもにとって、それはもうワクワク・どきどきな体験。
丑三つ時って、お化けの時間?いつなの??とか。
こんな一つ一つを笑ったり、泣いたり、怒ったり、悔しがったり・・・子どもの中に沁み込ませてあげたいな、と思うんです。
●思考とはイメージの移動・変形・連想・比較のことです。従って日常生活の中ではイメージ出来るように丁寧に話しかけイメージを導くようにゆっくり耳を傾けイメージ操作ができるようにジックリ会話を楽しむことです。
~「どんぐり倶楽部」BBS過去ログ~301-400
お子さん、ちゃんとわかってますよ。
それにね、お子さんをよく見てください。
ちょっと寝坊しちゃった日の朝とか、
「あと5分しかないよ~(>_<)」
とかって、お子さん言ってないですか??
時計を読めるようにするのは、テストで答えられるようにするためではありません。
子ども達は動く太陽や明るさ、季節ごとで違う空気の感触、もっと身近なところでは、朝は起きて昼は動き、夜は寝る、といったおうちのリズムで『時』というものを感じています。
そこへゆっくりそれこそ時間をかけて、便利な『時計』(時刻)という数字で表す世界につながっていきます。
時計はなぜあるのかな?
ママがこんなことを考えてみるのも、お子さんのテンポ(リズム)で算数的な世界を吸収するまでの焦りや不安を解消するヒントになるかもしれません。
時間に支配されていない子ども
ハッと気づいたらもう○○歳になっていた私。
もうオリンピックイヤーぐらいで誕生日は十分なくらいだけど、子どもにとっての誕生日って、ちっとも来ない日なんですよね。
そのことからも大人と子どもが感じる時間の長さが違うことがわかります。
○時までに帰らないと子ども達が帰ってきちゃう!!
なんて、
時計の便利さどころか、時間に追われているように暮らす私から見たら、自分の外に時計を持っていない子ども達がうらやましいです。
だから余計ゆっくり・ゆっくり知識は吸収すればいい、そんなに早く大きくならなくてもいいよ、なんて思っちゃったりもします。
おわりに
子どもの算数苦手を克服するために取り入れた、おうち算数。
それが逆にプレッシャーになって、子どもが答えられない!とママを苦しめ、子どもは間違えを恐れて思考を止め、固まる・・・
辛くないですか?
私はしんどかったです。
長男はできていた分数の文章問題ができなくなったことがありました。めっちゃ焦りました。できてたのに!!って。
でも、学校のストレスをなるべく除いて、おいしいおやつを作って、ボケーッとする時間を確保して・・・私自身は「楽しむ」余裕はありませんでしたが、楽しもう、味わおうと努力はしました。
気付いたら、サラッと長男は問題を解いていました。
大丈夫です。
ちゃんとその子その子のテンポ(リズム・ペース)で前に歩んでいきます。
生まれてすぐ、なぁんにもできなかった赤ん坊だった我が子が、いっちょ前にママに口答えするようになったでしょ?
それと同じ。ちゃんと成長しています。
どんぐり倶楽部にはどんぐり問題、これだけ算数・計算編などお勉強に必要な物が揃っています。
あんまりどんぐり倶楽部のことはよくわからないけど、コレ一本でいこう!という方はそのままどうぞ。
日常を楽しめ、って言うけど、ホントにこの子はそんなんでこれから大丈夫なの??という方は少しずつどんぐり理論を勉強すると、その不安が『子どもを信じて待つ楽しみ』に変わるかもしれません。
(ママも子どもの育ちを経験して、子どもが中学生以降にならないとそれは『確信』に変わらないかもしれませんけどね。)
ということで次回は、このママの不安を具体的に悩んでみます。
もっと早くモヤモヤを解消したい方は
仲間とワイワイどんぐり子育てを楽しんでみたい方は
⇒どんぐらー親の会へ
お待ちしてます。