2017/06/08
どんぐり式の子育ては、反抗期がないって本当ですか?
中学に入ると、学校行事等で顔を合わせるママ達の話題は、だいたい勉強(高校入試)か反抗期の話題になります。
それはそれは皆さん頭を悩ませていらっしゃるようです。
エネルギー使いますよね、親も子も。
さて、
いわゆる反抗的な態度が、家庭内ではほぼ見られないうちの中学生の長男。
どんぐり式子育てでは、ちょくちょく話題になるこの「反抗期がない」現象。
どんぐり式で育てたら、反抗期はないのか?
その答えは、
多分、それは本当です。
例1:母の膝の上にのる、中学生男子
中学生男子がママの膝の上に?!
「ひゃー( ゚Д゚)なに?気持ち悪ーい!!」
と引いてしまった方、戻ってきてください。(笑)
もちろん、小さな子のように「ママ~♡」って、駆け寄ってきて私の膝にのるわけじゃぁありません。
当たり前。(^-^;
先日初めて模試を受けまして、その結果が返却されました。
模試によって違うと思いますが、いやぁ~、今の模試っていろーんな数字を出してくれるんですね~。
見方が全然わからん。
結果表を広げながら長男と私で、あーだこーだと話していたんですが、表に書いてある数値も文字も小さいので、距離があると見にくいんですね。
で、椅子に座っていた私の方へ寄ってきて
「よっこらしょ。」
と私の左の膝の上に座りました。
要は、母は椅子の一部ってことです。(^-^;
お兄ちゃんとママが話していると、大抵次男も乱入してきます。そこで、
「よっこらしょ。」
と私の右の膝の上に次男が・・・
・・・
・・・・・
重い・・・・・
それを見て、パパが
「幸せだねぇ~。」
う、うん、幸せ(重いけど)。(^-^;
例2:思春期の男の子がいる我が家の日常会話
我が家はみんなよーーーーくしゃべります。(パパ除くw)
「今はお兄ちゃんが話しているところだから、次ね。」
なんて、ご飯中のおしゃべり交通整理?はしょっちゅう。
そんな我が家のある日の会話を少しご紹介。
(※NRTとは標準学力検査の一つです。)
(※TPP=環太平洋戦略的経済連携協定の英語表記略)
教養ない感じですみません。
ほぼこんなんです。
バ家族です。
実は、ギャングエイジ(小学校中学年)の頃の方が大変でした。
どんぐり式に出会う前、長男が2~3年生頃から段々口ごたえが多くなってきて、子育てが一番大変で辛い時期がありました。
いわゆるギャングエイジです。
長男に限って、小学校高学年から中学生辺りで迎える『反抗期』が早かった、ということは考えられません。
当時の私は、
- 彼のテンポ(ペース)はほぼ無視
- 親の適当な思い込みで、習い事や宿題をやらせていた
- ご飯!もう寝る時間!!早く学校行く!!!と急かす生活
- 長男が何か言うと大人の理屈で跳ね返す
- PMS(月経前症候群)で精神的に不安定なんだから仕方ない、と自分を慰める(理不尽なことの正当化)
自己満足の子育てをしていました。
どんぐり問題を前に、
「意味わからんっ!」
と怒り、用紙を破り、泣く長男を見て、また当時受講していた添削サービスで、
「あなたのこれまでの勘違い子育ての結果です。」
と改めて他人から指摘されて、やっと目が覚めました。
「させる」子育てを止めて、本当にいろんなことがあった小学生時代を経て、ほぼ平和な毎日を送る今、ギャングエイジとか反抗期という呼び名は、やっかい(に見える)な子どもの言動に大人の視点で勝手に悪いイメージがついちゃったんだな~、って思います。
家庭内で反抗期がないのは、フツーらしいです。
反抗期でガンガン親に当たられると、当然親はシンドイですが、一方で
「これもみんな通る道。こうして大人になっていくんだわ・・・。」
と諦めというか、納得しちゃったり、
逆に、
「反抗期がないって、おかしいの??大人になってから爆発するの??」
と心配になっちゃうママもいます。
●反抗期ってのは、力関係なんかじゃないよ。だから、家庭内に限定すれば、反抗期が全く無い家庭も普通に存在するし、全員が酷い反抗を示す場合もある。当然である。所謂、反抗期ってのは、理論的な思考が可能になる時期(抽象思考が可能になり、幼稚ながら自分で理論的に考えて自分なりの結論を出せるようになる時期)に、現状やそれまでに受けてきた理不尽な(自分の考え・理論では許せない)仕打ちに対して異を唱えるという現象だからだ。
上の記事は抜粋だけでなくて、全部読んでいただきたいです。
長男が親(私)に逆らえないほど抑圧して育てているのか?
うーん、そんな感じはしませんけどね~。
のほほーんとしてますし。
先ほどの会話のように、ほぼ平和な我が家ですが、そりゃ長男も私も人間。
ちょっと虫の居所が悪かったりするときもあります。
カチン!とくる言い方をされるときも、しちゃう時もあります。
が、
長引きません。
お互いに早めに気分の切り替えをするようにしています、というかしちゃいます。
そのモード変換は、ハッキリ言って私より長男の方がさっぱりとしてくれます。(修行の足らん母はしばらくフツフツしてます。(^-^;)
反抗期バリバリだった私と長男の違い
よそ様のお宅の普段の生活をのぞいたことはないですが、話しを聞く限りは、
- 『うるせー』、『ウザい』、『あぁ』しか言わない。
- 前は暴言だったが、今は物に当たるようになった(椅子が壊れ、壁に穴)
・・・
た、大変そうですね・・・
ちなみに、私の中高生時代の親との接し方の基本姿勢は
無視
でした。
今思い返しても恥ずかしいですね、やってることもひどい。
無視って、その人の存在を認めない、この世から消してるってことですから。
そんな行動に出る理由は、やっぱり親の『理不尽』さ、だったんですよね。
(幸い、今は私も両親と良好な関係が気付けていると思いますが。)
反抗期って、家庭内だけで起こるわけではなく、先生や大人、社会・・・いろんな矛盾が見えてきて、そこでもエネルギーを使います。
ここに家庭内での反抗が加われば、相当なエネルギーを使っているはずです。
その点、長男は違うところにエネルギーを向けているのかな?と思います。
家にいるときに限れば、好きな事を楽しむこと、例えば、動画だったり、オンラインゲームだったり、読書だったり、時々工作だったり、コマ撮りだったり、たまーに機嫌よく弟と遊んだり(遊んであげる、という意識はないそうです。)、家族とくだらん話しで盛り上がったり、将来について私と話し込んでみたり・・・
親からしたら、
「え?ゲームとかエネルギーの有効利用してないじゃん。勉強たまにはしろー。(-_-)」
とかって、ちょこっと思わなくもないですけど、ね。
楽しそうで、余裕があっていいなぁ~、と見ていて思います。
余力ありまくりな感じ。
どんぐり子育てをしていれば、辛い反抗期を避けられる?
多分、避けられます。
同じ長男を、
どんぐり子育てバージョンVS出会わなかったバージョン
で比べることはできませんから、反抗期を回避したのは、本当にどんぐり式子育ての成果なのか?
と聞かれたら、多分そうです、と答えます。
なぜ、『多分』なのか?
それは、もしかしたらどんぐりに出会わなくても、途中で自分の子育ての勘違いに気づくことができたかもしれないからです。
たら、れば、の話しです。
ただ、どんぐり理論は人間観察(生理学)をベースにして、本当によくできている理論ですので、知っておいて損はないと思います。
恐らく次男も反抗期は長男同様、こんな感じで家では穏やかに過ぎていくんだろうな~、って思います。
理論ばかり見て、子どもを観ていないと難しいかも
他の子育て法同様、どんぐり子育てにもマニュアルはありません。
どちらかというと、
「こんなときはこうすればいい!」
的なハウツーはどの子育て法よりも少ないと思います。
(・・・どんぐりに出会ったばかりは、「これを止めろ!こうしろ!」的に捉えられちゃうことも多いですけどね。)
指針はあっても、マニュアルが当てはまるような、同じ親子関係がないからです。
判断基準が、
「どんぐり的にはこれはNGだから~・・・」
とか、軸が自分以外にあると、いくらどんぐり式子育てでも、めっちゃブレます。
ママ自身、本当は腑に落ちていないことも子どもに、
「どんぐりではいいこととされているから!」
とやらせたりします。
・・・まぁ、例えば宿題制限とか、テレビ・ゲーム制限とか、読書制限とかとか・・・
参考
その疑問に答えます。ゲーム・テレビ・読書・習い事・宿題制限・・・どんぐり式って極端な子育て・教育法じゃないんですか?
どんぐり子育てはじめてママのお悩み。宿題はやらない方がいいんですよね?
特に小学校中学年以降は、親が思い立って勝手にじゃんじゃん『全て』進める、ってのは無理があると思います。
どんぐり理論を勉強して、理想はこうだけれども、子どもと話し合って、譲れるところ、譲れない所、何度も話し合いをすること、親の価値観は押し付けるのではなく伝え続けること・・・
これに尽きます。
んでもって、この過程が今の私の大切な宝物になっています。
それを手に入れることは狙っていなかったけど、反抗期もなく穏やかに過ごせちゃった
ってな感じです。
最初はね、この『幼く・賢く・逞しく』に「させよう」とめっちゃ力が入ってましたけどもね、えぇ。
オマケ:どんぐり理論は『今』反抗期で悩むママにも効果的
残念ながら、『今』子どもの反抗期に悩んでいるママに、私からお伝えできるような具体的な改善策はありません。
経験していないからです。
知識としては知っていますよ。
反抗期でよく取り上げられるのが、親子間のコミュニケーション。
看護師だったからコミュニケーション技術も学んだし、親業(親業訓練協会が主催するコミュニケーション講座)の講座も受けてみたりしましたし。
ヒントはどこにでも転がっていたりするんですが、どんぐり理論でいえば、
- 快・不快回路
- 安全→安心→安定
- 満足回路
- 納得回路
- ネクストステージ(次の段階へ)
この原則を知っていると、いろんな状況に応用できると思います。
- 『しつけ』と称して、子どもにとって理不尽なことを「させて」いたかもしれません。
- 子どもが何か話そうと思っても、親の不安や都合(世間体)がムクムクと先に出て、子どもの気持ちを受け止めようとする姿勢を見せる前に、自分の意見をぶつけていることかもしれません。
- 子どもの「見て、見て!」のサインを「今は忙しい!!」と後回しにし続けたことかもしれません。
まずは、家庭内を快適で安心できる環境づくりをする工夫を。
- 子どもが帰宅したら、相手が何も言わなくても「暑かったね。」と、冷たいお茶を出すことかもしれません。
- 大好物のご飯やおやつを用意することかもしれません。
- 何か言ってきたら、「うんうん。」とまずはうなずいて聞いてあげることかもしれません。
相手に気を遣うとか、へりくだるとかではなくて、フツーに、です。
ただただ安心できる環境を作る。
・・・といっても、「うるせー」とか「「ク〇、ばば〇!」なんてのは論外だと私は思うので、双方が落ち着いている時に、家族として暮らしていくか否かについて、話し合う場を持ちますけどね。親だって、反抗期だからとなんでもかんでも我慢するのはどうなのかな?と思います。「ママはこう思う、感じている。」って伝えることって、大切です。・・・
子どもの反抗期が終わるまでを待つ、っていう作戦もありますけど、いろーんなシコリが残る可能性だって大、です。
(私は結構後まで尾を引いた、面倒くさいタイプでした。)
相手が偶然、自分が良いと思う方向に変わるのを待つより、ママ自身が変わった方が、ラクだと思います。
変わらなきゃ!というより、相手の反応を観て対応を考えたら、気付いたら自分が変わってた、そんな感じです。
ママのこれまでの子育てが悪い、とか子どもの自分勝手な言動が悪い、ではなくて、今の状況を一歩引いて冷静に見て、対処する、その繰り返しがきっと、穏やかな親子関係とたくさんの『今となってはいい思い出』を残してくれると思いますよ。
あれ、これって、先ほどのどんぐりの『理想の子ども像」や反抗期のない子どもをいつの間にか手に入れちゃった(って表現イマイチ好かんのですが。(^-^;)のと、同じですねぇ。
おわりに
子どもに考える力を!
と、どんぐり倶楽部に出会う方が大半ですから、反抗期を回避するためにどんぐり式子育てをスタートした、という方はあんまりいないと思います。
私もそのうちの一人。
ですが、結果的に家庭内では反抗期もほぼなく、穏やかな関係で長男も私もいられます。
そんなオマケもたくさんついてきちゃう、どんぐり子育てをみんなでワイワイ楽しくやってみませんか?
こちらでお待ちしています。