2022/10/27
なりたい自分になれちゃう!?どんぐり的「覚悟」のコツ
どんぐり倶楽部ホームページの中、特に「過去ログ」の中に頻繁に登場する「覚悟」という言葉。
どんぐりユーザーさんなら、一度は子育ての場面で使ったことがあるのではないでしょうか?
例えば、
「もーう、怒らない!」
と覚悟する、とかね。
何度も覚悟したはずなのに、また怒っちゃった・・・
そんな落ち込んでいるママに、どんぐり的「覚悟」のコツ、教えます。
コツは、鮮明な視覚イメージを再現する(描く)こと
前回の記事、
でお伝えしたように、メールに返ってきたこの言葉がキッカケとなり、私は
「もう怒らない!自分がまず変わる!PMS(月経前症候群)やめまいなんかに振り回されない!」
と、心の底から強く覚悟することで、ほぼ穏やかな生活(人間ですから、そりゃイラッとすることはあります。でも以前のように爆発までいきません。)と、当時の一番の悩みだった、
月経前症候群(PMS)と頭位性めまいがコントロール可能になる
というおまけまで付くという日常生活が送れるようになってしまいました。(完治ではありません。あくまでもコントロールできるようになっただけなので、風邪などで体調がすぐれないときは軽いめまい発作が出ることはありますし、PMSは排卵日、月経日前日など、ピンポイントで短い症状が出ます。)
以下は、覚悟の効果の大きさに驚いた私が、当時添削教室でお世話になっていた糸山先生にメールをした際のお返事です。
どんぐり理論でも、イメージトレーニングや、思考の後追い現象などという言葉で、説明されています。
●イメージトレーニングと無意識の行動
次に無意識の行動にイメージトレーニングが大きな影響を与える理由を考えてみましょう。
無意識の行動とは視覚イメージの後追い行動です。頭で瞬時に再現された視覚イメージを体が真似しているのです。ですから、意識よりも素早く反応できるのです。無意識と言うよりも体が視覚イメージの後追い(真似)をしている現象なのです。視覚イメージの再現速度は人間の反応の中でも最速ですので様々なパターンを瞬時に再現できます。ですから、刻一刻と変わる状況にもトレーニング次第で瞬時に対応できるようになるのです。「無意識の中にも視覚イメージありき」ということです。体はイメージを追う(真似る)習性があります。ですから再現イメージは理想的なイメージであることが必要ですし、正確で現実的な方がいいのです。反対に失敗のイメージややってはいけないイメージを再現していると無意識に反応するときには、その悪いイメージを真似てしまいます。これが悪いイメージトレーニングをしてはいけない理由です。このことは子供の教育方法や一生の考え方にも大きなヒントとなります。特に十二歳以下の子供に反面教師は通じない、してはいけない、見せてはいけないということの理由の一つにもなっています。
【基本原理】
自動記録(視覚イメージは自動的に記録される)
自動再現(記録されている視覚イメージは、様々なトリガーによって、自動的に再現してしまう)教育が失敗するとき:健全な子育てと教育のヒント□どんぐり倶楽部の雑記帳より
私は、ものすっごく強く覚悟(意識)することで、無意識のうちに、怒らない穏やかな自分の姿という視覚イメージを鮮明に再現したようです。
一日に何度でも覚悟することの効果
ここで、
と思ったあなた、鋭い!
でも、覚悟(強く意識する)って、すればするほど自分がありたい姿についての視覚イメージ再現を繰り返し、継続することになるわけですから、何度も何度も覚悟することは無駄ではありません。
●一つアドバイスしましょうね。
まず、1週間のうちに1日だけ「絶対に怒らない、どんなことがあっても怒らない」と決めます。覚悟をします。1日に何十回でも覚悟をして下さい。すると、怒らないで1日が過ごせます。必ず出来ます。覚悟は行動を制御できるのです。すると、怒らなかった自分という動かしがたい事実が生まれます。怒らなくても1日を過ごすことが可能なんだと実感します。これは、怒らなくても済むという自信を生みます。すると、後は覚悟を毎日するだけになります。葉隠にあるように覚悟は毎日毎朝するものなのです。日々の誓いですね。「葉隠四誓願」と同じです。継続した覚悟は思想とよばれます。人によっては信念とも呼ばれます。そして、継続された行動は性格になります。すると、覚悟は不要になります。
私は大学1年生の時によくこんなことを考えていました。
と諦めかけたあなたへ、次からより具体的に視覚イメージを再現し、行動へ落とし込むためのヒントについて書いていきます。
どんな自分でありたいか、思い出せますか?
当時私はPMS歴9年、めまい歴1年でした。
といっても、24時間365日イライラ・感情爆発・めまいによる吐き気がある状態で過ごしていたわけではありません。
穏やかに、ニコニコと、気分よく過ごしているときも当然あります。
「怒らない!」
この覚悟で、その自分が理想としている調子がいい時の、
- 顔の表情筋含め、体の力の入り方
- 穏やかな心の状態
- 声のトーン
- 話し方、動くスピード
などなどを、恐らく詳細に視覚イメージに再現したのだろうと思います。
ですから、子どもの世話と家事と仕事で、毎日が流されるように終わってしまうと感じているママは、ちゃんと自分の時間を作って、一旦止まってみてほしいのです。
子どもと穏やかに過ごしている自分自身の様子はイメージできますか?
こう思ったママは、まずはちゃんと自分をいたわって、計画的にストレス発散するぞー!とここでも覚悟して(笑)、スッキリしてから子どもと向き合いましょう。
そして、ゆっくりと今の自分の体の状態・感情と理想とするイメージを感じてみてください。
きっと、思い出せるはずです。
視覚イメージが不鮮明なら自分の姿を見てみよう。
自分の姿を見る・・・どうやって?
簡単です。
- 録画
- 録音
- 鏡を見る
ことです。
私ね、ビックリしたんです。
- 机をサッサか拭く、雑な姿に
- 抑揚のない「ありがとー。助かったわー。」という、全然そう思ってないでしょ?という自分の声に
- 早口な自分の話し方に
- 無表情な自分の顔に
・・・
ゆっくり・丁寧な話し方ってどんなだろ?
私、どんな風に笑っているんだろ??
って、一人の時に(これ大事。(笑))鏡をみたり、自分の声を録音したりして練習しましたもん。
え?そこまでやってられない?
じゃぁ、そこまで子どもとの接し方に困っていないってことですよ。(^-^)
その覚悟は本気ですか?最悪シミュレーションのススメ
我が家は、長男の「中学受験したい!」にホイホイと私が乗っかり、
「本人がしたいっていうんだし仕方ないわね~。まずは受験勉強の前に思考力よね!」
と、眠っていたどんぐり倶楽部の本やホームページを引っ張り出してきたやり直し組です。
今思うとものすっごく軽いノリです。
前回の記事にも書きましたが、私が長男に感じていた子育ての違和感には蓋をして、なんとなく良さそうな手法の一つを試してみる、それぐらいの気持ちでした。
そして返ってきた添削の返信メールが、
- 「勘違い子育ての結果です。」
- 「価値観・判断基準の作り直しには時間と根気が必要ですよ。これを、受験勉強と並行していくのは、難しいですからね。心して下さい。」
- (中学受験を止める気になるかな?とモノで釣ってみたことに対し)「明らかに、親が本気ではないですね。本気なら、引越します。」
添削に出した子どもの絵と私のコメントに対する、ピンポイントでの指摘。
「これ・・・マズいかもしれない・・・」
と、ようやく本気で今の現状と中学受験の影響を考え始めました。
今の状態で中学受験のためのパターン学習を開始したらどうなる?
管理が厳しいことで有名なこの中高一貫校に入ったらどうなる?
受験に失敗したらどうなる??
など、上手くいったときのことばかりではなく、最悪なこともシミュレーションしました。
頭の中だけでは混乱しますので、紙にどんどん書いていきました。
ここで初めて、
「勉強が、とか思考力が、とか受験が、とか言っているレベルじゃない。まずは情緒の安定、価値観の作り直しだ。PMSやめまいのせいだとか、グダグダ言い訳して怒ってる場合じゃない。」
と、ますます「怒らない」という覚悟が強くなりました。
前回のブログ記事でも書きましたが、子どもに対して怒るのは、手っ取り早く自分のイライラとした思いから開放され、「快」や「満足」が手に入るから、反射的にやっているだけです。
自分が怒鳴ることで、子どもに具体的にどんな影響を及ぼすのか?
本気でわかっていない親は少なくありません。
最悪シミュレーション、一度お試しください。
あとは何を選ぶか?は自分次第ですから。(^-^)
覚悟も近道だけど、自分の怒りパターンや行動を静かに見つめてみよう。
それならば、怒ってしまった場面を思い出して紙に自分が言った言葉、と子どもの言葉の実際を書き出してみましょう。
そして、言葉だけでなく、その前後の自分の気持ちも書き出します。
どうですか?
- 勝手に期待していた
- 勝手に我慢していた
- 自分の価値観を押し付けていた
- 疲れていた
など、自分の怒りパターンが見えてきませんでしたか?
自分の怒りパターンを知り、自分が子どもの何に反応しているのか?を客観的に観察するようにクセをつけていくと、反射的に怒っていた場面が少なくなっていきます。
最初から上手くいきませんよ、トレーニングです。
●ここで相談するのがベストです。
1.本来は行動に善悪の区別はありません。善悪は人が決めた社会ルールを保持するためのものです。
2.ですから、行動に異常はあり得ません。どんな夢を見ても想像しても異常ではありません。そこに快感を見いだすようになったときに社会的に合致できなくなるだけです。普通は、コレを異常と言いますが、本質的な(機能的に)異常ではありません。想像可能なことを頭は想像するのが頭の仕組みだからです。現実離れしているとか酷い想像とかも含めて正常な脳の働きです。
3.従って、自分を異常と考える必要はありませんし、考えてはいけません。
4.自分が望まない行動は本来の自分ではなく作られた強制的ストレスがひきおこしている行動です。原因の代表例は「自分で納得していない作られた世間の常識(これくらいの成績はとれないといけない・この問題はとけるべきだ)」「単なる感情表現の代わりとしての行動」
5.自分の行動の本当の原因ストレス(主に盲目的に信じている常識的な考え←実は納得はしていないし検証もしていないものが多い)を見つけて検証するとストレスは消えます。ストレスが消えると行動はなくなります。原因がなくなるからです。
6.確認方法:自分が異常と思える行動をとった時の心の流れ、特に「こういう行動をとってもいいんだ」という自分の行動を自分で許可する判断の基準になったことを見つけます。→その基準を検証します。→必ず本当の自分とのズレが見つかります。→そのズレが原因ストレスです。→見つけた瞬間に異常行動はなくなります。
センスでもなく、スキル一辺倒でもなく、トレーニングすればいいことなんだ、というのは私の場合、親業で学びました。
詳細に書くと長くなりますから、参考になりそうなページをご紹介します。
参考 しなやか自分軸研究所
おわりに
ひたすら覚悟する、という以外にも「怒らない自分」に近づくための方法をお伝えしました。
ま、要は、いろいろやってみようよ!っていうことですな。
そう思うと、覚悟って、実は手っ取り早く自己実現可能な方法だと思いますが、いかがでしょう?
ごもっともです。
それだけ、覚悟しなきゃな、なんとかしなくちゃな、という場面がお子さんや他の家族、職場などで多いんですね。
責められているように感じるなら、余裕がない証拠かもしれません。
まずは、ママ自身の「今」を満足させてあげてくださいね。
ちょっと息抜きしたいな、仲間が欲しいな、という方はこちらでお待ちしています。