2022/10/27
失敗、挫折、あきらめ・・・どんぐり倶楽部式の子育てが続かない理由
私も、どんぐりやり直し組なんですけどね。
まぁ、途中で
「ダメだ。うちには合わない!」
とかって、止めちゃう人が多いんです。
もちろん統計取ってませんけどね、感覚的にそんな感じです。
で、
糸山先生のfacebookの投稿をいつものようにチェックしてて、「あ、そうか。」って妙に納得しちゃいまして・・・
以前から薄々感じていたのだけれど、ハッキリしちゃったというか。
今日はどうしてどんぐりが続かないのか?の理由をズバリ、挙げます。
(糸山先生のfacebookは必見だと思いますよ。非常に勉強になります。お友達申請できます。)
どんぐり式子育てが続かない理由、それはメンドクサイから
ちょっと乱暴かもしれませんが、
メンドクサイ(面倒)
の一言でくくれちゃうんですよ、どんぐり式の子育ても教育も。
何がそんなに面倒なのか?
- どんぐり倶楽部の公式ホームページからしてメンドクサイ。
何がどこに書いてあるやら、何をどうしていいかわかんない。
もうちょっと親切に書いてくれればラクなのにさ。
- 良質の算数文章問題(通称どんぐり問題)を前にして、泣く・怒る・すねる・何もせずに固まるわが子になんとかして絵を描かせようとすること自体、メンドクサイ。
自分が受けてきた漢字の書き取りや計算練習・文章問題のパターン練習を徹底的にやらせればラクだもん。家庭でなんとかならなかったら、プロ(塾など)の力を借りればなんとかなるでしょ?
- 宿題調整?宿題マシーン??そんな非常識なことを学校相手に交渉したり、ましてや宿題マシーンがバレた時の対応を考えるなんてメンドクサイ。
誰だって世間のジョーシキから外れるのは怖いもの。自分から波風立てることはない。それに今までだって宿題もやってきたわけだし。みんなやってきたことは、きっとうちの子もできるはず。
- わが子の子育てと教育方針が家族と違うけど、どうせわかりっこないパパ(家族)と話し合うなんてエネルギーがいるし、波風立てるのはメンドクサイ。
直感でいい!と思ったどんぐり倶楽部だけど、実は自分も本当はよくわかってない。痛いところを突かれると反論できないし・・・良き妻(嫁・娘)のまま色々と我慢していた方がラク。
- 環境設定?子どもの様子を細かく観察して対応を変えるなんて、他にも仕事・家事やることいっぱいだし、なんとなく今は毎日回っているんだし、今以上に疲れることをするなんてメンドクサイ。
子どもを変えるのではなく、自分も含めた周りを変えるのが理想だけど、命令・怒鳴る・威圧・脅すことで子どもをコントロールしたほうがサッサと事が進んでラク。
- テレビやゲームばかりはよくないな~、とは思うけど、こっちも一日子どもの相手・仕事・家事で疲れてる。せっかくゲームやって静かにしてくれて自分が一息つける時間なのに、更に疲れる外遊びに付き合う??そんなのメンドクサイ。
テレビ・テレビゲーム・人混みで装飾も眩しいショッピングモール・アミューズメントパーク・・・外から提供してもらった娯楽で親も子も楽しいし、なんといっても体力を使わないからラク。
- 勉強やらせてもダメ、運動もパッとしない、口答えだけはするようになって本当に生意気な子ども。自分の育てた結果??自分の子育てを振り返るなんてメンドクサイ。
私も似たようなものだったし、みんな通る道なのよ、遺伝よ、個性よ・・・って思っていたほうがラク。
・・・
・・・・・
やらない理由・できない理由を挙げた方が、現実を見なくて済むしラクだもんね。
ラクをした先にあるもの
なんとかピンチ!な場面を乗り越えて、反抗期も、勉強も、就職も、結婚も・・・とたまたま外見からは大きな問題がないような大人へ成長してくれるかもしれません。
「あーあの時は大変だったけど、まぁまぁの大人に育ったじゃない。」
なんて、自分の人生結果オーライにされた子どもにしてみればたまったもんじゃない。
親のあなたのお陰じゃない。
何か問題を克服したとしたら、それは子ども自身がもがいて苦しんでつかみ取ったもの。
12歳臨界期をご存知ですか?
人間の性成熟年齢(何才で子孫を残せるようになるのか)は12歳です。驚きに値しますが、1999年8月に英国イングランド北部のローザハムで12歳の少女が男の赤ちゃんを産んでいます。性成熟年齢にはもう一つ重要な意味があります。子孫を残せるということは進化の証である最も発達した(最終的に獲得した)適応能力部分にあたる機能の発達が終わる年齢だということです。人間で言うと「人間的な判断力を含む思考する機能・思考力」の発達(組み立て)が終わってしまう時期だということです。つまり、人間では12歳が機能的な思考力養成の臨界期だと言うことです。
思考の臨界期より引用
人間としてのベースが完成する12歳までは、理論的思考だけでなく感情面も合わせてなるべくバランスよく育つよう、繊細で細心の注意を払った子育てが必要なんです。
メンドクサイの裏にあるもの
ちょっと勘のいい人はわかっちゃったかも。
「メンドクサイ」
で一括りにしたこの言葉の裏に見えるあなたの本当の思い。
他人の評価
一から十まで一つ一つ手取り足取り、教えてもらわないと不安ですか?
自分のやることが信用できませんか?
世間の「常識」、人からどう見られるか?が怖いですか?
自分の子どものことよりもまず、自分のことを守る必要がありますか?
変わらない自分を守ることで安心するあなたは、変化を嫌います。
だって、全く予想がつかない所へ飛び込むなんて危険なことは、自分の評価が下がるかもしれない絶体絶命のピンチだから。
でもね、大人はどんなことをしても自分を守れるけど、12歳までの子どもは自分自身を守れません。
さぁ、どうしますか?
完璧主義・思い込み
掃除も洗濯もお風呂も時には食事だって(レンジでチン!)、人差し指一つで済んでしまう時代。
昔に比べて家事もラクになって、時間ができて余裕があるはずなのに、一人でいろいろ抱え込んで孤独で不安な子育て。
人と直接メンドクサイやり取りをする代わりに、小さな小さな画面から多すぎる情報に溺れそうになりながら、最短距離で「正解」の子育てを探す。
助けて!って言えると楽になりますよ。
それを邪魔しているものはありますか?
結果主義
私を含む多くの人は、いろんなことが簡単にラクになり、どんどん「できる」ことが増えて、次から次へと新しいことを求めるうちに、一つのことをジックリ
感じる・味わう
ことをいつの間にか忘れてしまっています。
この感覚を思い出すと、メンドクサイと思っていた子どもとのあれこれが、とっても楽しくてあったかくて、かけがえのない時間になります。
まさに結果より過程。
でもね、望んでいなくても満足する結果はついてきちゃったりするもんです。
え?感じる・味わう感覚が思い出せない?
大丈夫。
その道のプロが目の前にいます。
そう、あなたの子どもです。
メンドクサイの特効薬、それは・・・
私たちの世代のほとんどが、どんどん与えられて、その通りにするのが良し、正解を出すことがすべて、といった成果主義の教育を親や学校から受けてきました。
工夫する楽しさも、感じることも、味わうことも忘れ、おまけに自分自身がなんなのかもわからなくなってしまった人にとって、どんぐり子育ては、我慢することが多いし窮屈でしょう。
苦しいものを抱えているなら、子どもを何とかしようとする前に、まずは自分の中をよーく観る必要がありますよ。
こう言うと、グルグル頭の中をいろんなことが堂々巡りしちゃったまま止まっちゃう人がいるのですが・・・
そういう人は特効薬の
覚悟
を使いましょう。
●一つアドバイスしましょうね。
まず、1週間のうちに1日だけ「絶対に怒らない、どんなことがあっても怒らない」と決めます。覚悟をします。1日に何十回でも覚悟をして下さい。すると、怒らないで1日が過ごせます。必ず出来ます。覚悟は行動を制御できるのです。すると、怒らなかった自分という動かしがたい事実が生まれます。怒らなくても1日を過ごすことが可能なんだと実感します。これは、怒らなくても済むという自信を生みます。すると、後は覚悟を毎日するだけになります。葉隠にあるように覚悟は毎日毎朝するものなのです。日々の誓いですね。「葉隠四誓願」と同じです。継続した覚悟は思想とよばれます。人によっては信念とも呼ばれます。そして、継続された行動は性格になります。すると、覚悟は不要になります。
私は大学1年生の時によくこんなことを考えていました。どんぐり倶楽部BBS過去ログ~401-500より引用
子どもの成長は待ったなし、ですからね。
私も何度もこの特効薬を使いました。
よく効きますよ。(笑)
おわりに
子どもとの関わり一つ一つに、幸せと楽しさと喜びをジンワリと感じている人にとっては、全くもって
「メンドクサイ??なんじゃそりゃ。当たり前のことしてるだけ。」
なことだと思います。
そもそもそういう人はこんなブログ読まないし、どんぐりにもヒットしないでしょう。
困難=工夫のし甲斐があって、楽しい!
になる人は少数派。
でも、ちゃんとあなたの中に眠っていますから。
楽しめる・味わえる才能が。
だから、あきらめない。
ココへ来ると、ちょっと楽しくなっちゃうかも?